格安SIMを法人で導入しようと思ったとき、どこから手をつけていいか分からず戸惑っていませんか?コスト削減を考えているものの、「手続きが面倒そう」「サポートが心配」と感じて、なかなか踏み切れないこともありますよね。
実際、私のまわりでも「法人契約って個人と違ってややこしいんでしょ?」と敬遠する声をよく耳にします。でも実は、導入までの手順をきちんと知っておけば、思っているよりスムーズに進められるんです。
ここでは、格安SIMを法人として導入する具体的なステップと、注意すべきポイントをわかりやすくお伝えしますね。
法人で格安SIMを導入するメリットとは?
まず前提として、なぜ今、法人で格安SIMを導入する企業が増えているのか。その理由は、やはりコスト削減が大きいです。
大手キャリアと比較して月額料金が半額以下になるケースも多く、社員用のスマホを複数台契約する企業にとっては、年間数十万円単位の節約も可能です。
さらに、通話やデータ通信に応じた柔軟なプラン設定ができるため、使用状況に応じた最適なコスト管理ができるのも大きな魅力です。
導入ステップ1:利用目的を明確にする
まず最初にやるべきことは、「何のために導入するのか」をはっきりさせることです。
営業用のスマホとして使うのか、リモートワークの社員用にデータ通信中心で使うのか、それによって選ぶべきプランや通信会社が変わってきます。
ここを曖昧にしたまま進めると、あとから「通話が足りない」「速度が遅い」といった不満が出やすくなるので注意が必要です。
導入ステップ2:法人向けプランを提供している格安SIM会社を選ぶ
次に、法人契約が可能な格安SIM会社をピックアップしましょう。個人向けサービスしか提供していない会社もあるため、法人対応をしているか事前に確認するのがポイントです。
有名どころでは、IIJmio(法人向け)、mineo for Business、OCN モバイル ONE 法人向けなどがあります。それぞれ料金体系やオプション、サポート体制が異なるので、用途に合った会社を選んでください。
導入ステップ3:必要書類を準備する
法人契約の場合、申し込み時に必要な書類があります。たとえば、以下のような書類を求められることが多いです。
- 登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
- 印鑑証明書
- 会社の代表者の本人確認書類(運転免許証など)
このほか、利用する回線数が多い場合は、導入背景や使用目的に関する簡単な説明書類を求められることもあるので、あらかじめ準備しておくとスムーズです。
導入ステップ4:プラン選定と申し込み
必要書類がそろったら、希望のプランを選び申し込みを行います。ここで注意しておきたいのは、初期費用や最低契約期間の有無です。
格安SIM会社によっては、初期費用が1回線ごとにかかるケースや、最低利用期間が定められている場合があります。また、MNP(番号そのままで乗り換え)を希望する場合は、現在の契約先からMNP予約番号を取得しておく必要があります。
導入ステップ5:端末の選定と調達
SIMだけ契約して社内にある端末に差し込む場合もありますが、端末も合わせて導入するなら、法人向けにセット販売している業者を利用するのが便利です。
中古端末を含めたコスト重視の選び方や、業務用にセキュリティ強化されたモデルを選ぶといった選択肢もあります。ここでも、用途に合ったスペックかどうかをしっかり見極めましょう。
導入ステップ6:回線の開通と初期設定
SIMカードが届いたら、回線の開通と初期設定を行います。多くの場合、SIMカードを端末に挿し、APN設定(接続情報の入力)をするだけで利用開始できます。
ただし、端末によっては設定方法が異なるため、公式サイトのマニュアルや動画ガイドを活用すると安心です。設定に不安がある場合は、サポート対応が手厚い会社を選ぶのが正解です。
導入ステップ7:運用とサポート体制の整備
導入して終わりではなく、実際の運用が始まってからも継続的な管理が必要です。
「社員がどれだけデータを使っているか」「通話時間の傾向」などをチェックし、プラン変更や回線の追加・削減を柔軟に行える体制を整えておきましょう。
また、トラブル時にスムーズな対応ができるよう、サポート窓口の対応時間や内容も事前に把握しておくと安心です。
法人導入で気をつけたい注意点とは?
格安SIMの法人利用では、大手キャリアほどの即時対応や全国店舗でのサポートは受けられないことがあります。
また、法人向けといっても、サポートがメールのみ・電話対応なしというケースもあるので、急なトラブルに備えてリスクを理解したうえで契約することが大切です。
そのため、導入時は**「料金の安さ」だけでなく「サポート体制」も重視して比較検討**してくださいね。
まとめ:手順を押さえれば、法人でも格安SIMは十分活用できる
一見ハードルが高そうに感じるかもしれませんが、今回紹介した7つのステップを順に進めていけば、法人でも無理なく格安SIMを導入できます。
むしろ、うまく活用すれば「通信コストの大幅削減」や「社員の業務効率化」といったメリットも得られるので、今こそ本格的に検討してみる価値がありますよ。