法人で格安SIMを導入しようと思って調べ始めたとき、「どの会社が一番お得なの?」と迷ってしまいますよね。個人向けとは料金体系やサービスが違うことも多く、比較が難しく感じるかもしれません。
「月々のコストを抑えたい」「社員用に複数回線をまとめて契約したい」「請求を一本化して管理を楽にしたい」など、あなたが法人向け格安SIMを検討する理由はさまざまだと思います。ですが、安さだけで選んでしまうと、通信速度やサポート面でストレスを感じることもあるので注意が必要です。
そこで今回は、法人向け格安SIMの主要サービスを料金や特徴で比較しながら、あなたの会社に合った最適な選び方をお伝えします。
法人向け格安SIMの主要サービス比較
【1】IIJmio(アイアイジェイミオ)法人サービス
IIJmioは業界でも老舗のプロバイダが提供する安心の格安SIMサービスです。
法人向けプランでは、1回線あたり月額600円(音声なし/データ通信のみ)~と非常にリーズナブル。音声通話付きでも1,100円前後と低価格で、複数回線を一括管理できる「法人専用管理ポータル」が用意されています。
さらに、ドコモとau回線を選べる柔軟さや、全国どこでも安定した通信品質も魅力です。個人情報を扱う企業にも安心なセキュリティ対策オプションも充実しています。
【2】mineo(マイネオ)法人プラン
mineoは「柔軟なカスタマイズ性」が売りで、1GB~の小容量プランを低価格で提供しています。
法人向けでも、1GBのデータSIMが月額800円程度、音声付きで1,300円前後から。使った分だけ請求される「パケットシェア」や「フリータンク」機能を活用すれば、社内全体でデータを効率的に使えます。
関西電力グループが提供していることもあり、サポートも丁寧で親身との評判があります。
【3】OCNモバイルONE for Business
NTTグループが運営するOCNモバイルONEは、法人向けにも安心して使える信頼性が強みです。
法人プランではデータSIMが月額800円台~、音声SIMが1,200円台~と、他社と比較してもバランスの取れた料金設定。通信の安定性が高く、業務用途に向いている点が大きな特徴です。
オプションで専用IPアドレスの付与や、法人名義での複数契約も柔軟に対応しており、ネットワーク管理のしやすさも魅力です。
【4】BIGLOBEモバイル 法人向け
BIGLOBEモバイルは、YouTubeなどの動画視聴が多い企業におすすめの格安SIMです。
なぜなら、「エンタメフリー・オプション」によって、動画や音楽の通信量がカウントフリーになるからです。料金はデータSIMで月額900円台~、音声付きで1,400円台~とやや高めですが、福利厚生用途などにも適しています。
KDDI傘下の安心感と手厚いサポート体制もポイントです。
法人向け格安SIMを選ぶときのポイント
月額コストだけで判断しない
安さに惹かれて契約しても、実際の通信速度が遅くて業務に支障が出た…というケースは意外と多いです。
通信品質や回線の種類(ドコモ・au・ソフトバンク)を事前にチェックすることが、法人利用では特に大切です。
サポート体制・契約の柔軟さを確認する
法人契約では、「請求書払いができるか」「名義の変更がしやすいか」「サポートは電話で受けられるか」などの実務的なポイントも重要です。
また、社内で複数人が使うなら一括管理のしやすさも見逃せません。専用ポータルや管理アカウントがあるかどうかは確認しておきましょう。
オプション機能や独自サービスを比較する
mineoの「フリータンク」や、BIGLOBEの「エンタメフリー」など、各社には特徴的なオプションがあるので、業種や用途に合ったものを選ぶと便利です。
たとえば、リモートワーク中心なら通信の安定性重視、営業職中心なら通話重視、動画制作チームならデータ使い放題系が向いています。
結局、どこがお得なの?
もし**「とにかく安くて、管理もシンプルにしたい」**なら、IIJmioがコスパ最強です。
**「社内で融通し合って無駄を減らしたい」**なら、mineoのパケットシェアがピッタリ。
「NTTやKDDIなど大手の信頼感が欲しい」なら、OCNモバイルONEやBIGLOBEモバイルが安心です。
つまり、お得かどうかは「あなたの会社の使い方次第」なんです。
迷ったら、まずは3社程度に絞って、資料請求やトライアル申し込みをしてみるのがベスト。実際の使用感を体験してから本格導入すれば、きっと後悔しない選択ができますよ。