子どもに格安スマホを持たせるとき、一番心配なのが「有害サイトやSNSトラブルへの対策」ではないでしょうか。スマホは便利な反面、無防備に使わせてしまうと、思わぬリスクに巻き込まれる可能性があります。
とくに格安スマホは、大手キャリアのような「あんしんフィルター」などが最初から設定されていないことが多いため、親であるあなた自身がしっかりとフィルターの設定をしておく必要があります。
でも、いざ設定しようと思っても「どこから手をつけたらいいの?」「何を基準に選べばいいの?」と迷ってしまいますよね。安心してください。この記事では、子どもに格安スマホを持たせるときに最低限やっておきたいフィルター設定の方法を、わかりやすく解説します。
子ども向けのフィルター設定はなぜ必要?
子どもはネットリテラシーが未熟なため、悪意のあるサイトやトラブルに巻き込まれるリスクが高いです。
たとえば、SNSで知らない大人と接触したり、暴力的・性的なコンテンツを目にしたり、過度な課金ゲームに夢中になってしまったり……大人が想像する以上に、スマホには危険が潜んでいます。
だからこそ、年齢に応じた「フィルタリング設定」は、スマホを持たせる上での必須条件なのです。
フィルターをかける方法は大きく分けて3つ
格安スマホでできるフィルター設定は、主に以下の3つの方法があります。
1. Google ファミリーリンクを使う(Androidの場合)
Androidスマホなら、まず最初に検討したいのがGoogleの「ファミリーリンク」です。
これは、保護者が子どものスマホ利用を一元管理できる無料の公式アプリで、アプリのインストール制限や使用時間の設定、位置情報の確認などが可能です。
アプリは保護者のスマホと子どものスマホの両方にインストールする必要があります。設定も比較的わかりやすく、機能も充実しているので、まずはここから始めるのがおすすめです。
2. iOSのスクリーンタイム機能を使う(iPhoneの場合)
iPhoneを使っている場合は、標準で搭載されている「スクリーンタイム」機能を活用しましょう。
これを使えば、使用時間の制限やアプリごとの利用制限、有害サイトのブロックなどができます。設定は「設定」アプリの中の「スクリーンタイム」から行えます。
特に便利なのが「コンテンツとプライバシーの制限」機能で、年齢別にアプリやWebコンテンツを制限できる点です。
3. 専用のフィルタリングアプリを使う
格安スマホの中には、OS標準の機能だけでは不十分なケースもあります。その場合は、専用のフィルタリングアプリを導入するのが有効です。
たとえば「i-フィルター」や「ノートンファミリー」などは、より細かく制限をかけられるので、中学生以上やSNS利用が気になる場合におすすめです。
無料プランもありますが、月額数百円程度の有料版を使うとさらに安心です。
年齢別・おすすめのフィルター設定ポイント
子どもの年齢によって、設定すべきポイントが変わってきます。以下を参考にしてみてください。
小学生向け
・アプリのインストールは親が承認
・有害サイトは完全ブロック
・位置情報を確認できる設定にする
・YouTubeは「YouTube Kids」を使わせる
中学生向け
・SNSやチャットアプリの利用制限
・ゲーム・動画の使用時間を制限
・Web検索に「セーフサーチ」を適用
・フィルターのゆるめすぎに注意
高校生向け
・ある程度の自由を認めつつ、トラブル時の相談環境を整える
・使用履歴は確認できる状態に
・SNSの利用ガイドラインを親子で話し合って決めておく
設定したあとの「声かけ」も大切
どんなにフィルターをしっかり設定しても、万能ではありません。だからこそ、あなたとお子さんの間で「なぜこの設定が必要なのか」をちゃんと共有しておくことが大切です。
「あなたを守るために設定しているんだよ」と、やさしく説明してあげてくださいね。
また、トラブルに巻き込まれたときに「すぐに相談できる関係性」をつくっておくことも、何よりのセキュリティ対策になります。
最後に:フィルター設定は“安心して持たせる”ための第一歩
格安スマホでも、しっかり設定をすれば子どもに安心して持たせることができます。
大切なのは「機能を使いこなすこと」よりも、「子どもと一緒に使い方を考えること」です。あなたのちょっとした配慮が、お子さんのスマホライフを大きく守ってくれますよ。