ゲーム中にキャラクターが勝手に動き出したり、操作していない方向に視点がグイッと動いてしまうと、すごくイライラしますよね。特に集中しているときにこの現象が起きると、せっかくの楽しさも台無しになってしまいます。
実はその原因、ほとんどの場合が「Joy-Conのスティックの不具合」、いわゆる“ドリフト現象”によるものなんです。あなたも「もう寿命かな…」と思ったかもしれませんが、修理や簡単なメンテナンスで解決することも多いので、まずはあきらめずに試してみてくださいね。
ここでは、ジョイコンが勝手に動くときの原因とその対処法を、順番にわかりやすく解説していきます。
原因は“スティックの誤作動”がほとんど
ジョイコンが勝手に動いてしまうとき、一番多いのがアナログスティックのドリフトです。これはスティックの内部にあるセンサーが誤作動を起こし、入力していない方向に動いていると認識してしまう状態です。
原因としては、スティック内部にたまったホコリやゴミ、あるいは長年の使用によるパーツの摩耗などが考えられます。また、落下や強い衝撃がきっかけで発生することもあります。
このドリフト現象はNintendo Switch特有の持病とも言えるほど多くのユーザーに発生しており、任天堂も公式に認めている問題です。
【対処法1】スティック補正を試す
まず試してほしいのが、Switch本体の設定からできる「スティック補正」です。
ホーム画面から「設定」→「コントローラーとセンサー」→「スティックの補正」と進み、指示に従ってスティックを補正してみてください。補正後に症状が軽くなる、または完全に直るケースもあります。
もしこの時点でスティックが正常に反応していない場合は、ハード的な問題の可能性が高いです。
【対処法2】スティックの掃除をする
スティックの根本にゴミやホコリが入り込んでいると、正常に動作しなくなることがあります。
エアダスターや綿棒を使って、スティックの根元をやさしく掃除してみてください。できればスティックを軽く傾けながら360度回すようにして、あらゆる角度から汚れを吹き飛ばしましょう。
無水エタノールを綿棒に少し染み込ませて、軽くふき取るのも効果的です。注意点としては、強く押しすぎたり、液体を大量に使ったりしないことです。
【対処法3】Switch本体との接続を一度切る
一時的な接続の不具合が原因で、スティックに異常が出ている場合もあります。
この場合は、一度ジョイコンを本体から取り外し、「設定」→「コントローラーとセンサー」→「コントローラーとの通信を切る」を実行して、再度ペアリングし直してみましょう。
このリセットで正常に戻ることもあるので、まずは簡単にできる方法としておすすめです。
【対処法4】Joy-Conの再起動と本体の更新
ジョイコンやSwitch本体のソフトウェアが古い場合、不具合が出ることがあります。
一度電源を完全に切って再起動し、その後「設定」→「本体」→「本体の更新」から最新の状態にアップデートしてみてください。
本体の再起動だけでも不具合が改善することがあるので、合わせて試してみる価値はあります。
【対処法5】修理や交換を検討する
もしここまでの対処法で改善しなかった場合、ジョイコンのスティックが物理的に壊れている可能性が高いです。
任天堂公式サイトから修理を申し込むことができますし、保証期間内なら無料修理の対象になることもあります。修理費用はスティック1箇所の交換で2,000円〜3,000円程度が目安です。
また、最近はサードパーティー製の交換用スティックを使って自分で修理する人も増えていますが、精密な作業になるので自信がない場合は公式の修理に任せるのが安心です。
ドリフト対策の予防も大事です
対処法だけでなく、日ごろからの予防も重要です。使わないときはホコリを避けてケースに入れておく、強く倒しすぎないように優しく操作するなど、小さな心がけが故障のリスクを減らします。
また、スティックカバーをつけて保護するのもおすすめです。ほんの少しの工夫で、ジョイコンの寿命を延ばすことができますよ。
ジョイコンの不具合は本当にストレスになりますが、しっかり対処すればまた快適にゲームを楽しめるようになります。まずはできるところから、ひとつずつ試してみてくださいね。