スマホを使っていると、ふと気づいたときに「なんだか画面が浮いてる?」「背面が膨らんできた?」ということはありませんか?それ、もしかしたらバッテリーが膨張しているサインかもしれません。
そのまま使い続けると、発火や爆発といった重大な事故につながる危険性があります。でも、焦らないでください。正しい対処を知っていれば、安全に対応できます。
今回は、スマホのバッテリー膨張に気づいたときに「あなたが何をすべきか」「何をしてはいけないか」をわかりやすく解説していきます。
バッテリー膨張に気づいたとき、まずすべきこと
スマホの異変に気づいたとき、まず電源を切ることが最優先です。
膨張したバッテリーは非常に不安定な状態になっていて、内部でガスが発生しています。放っておくと圧力で画面が割れたり、最悪の場合発火することもあるんです。なので、「使えるから大丈夫」と思って電源を入れっぱなしにするのは絶対にNG。
電源を切ったら、スマホをできるだけ触らず、安全な場所に置いておくようにしてください。特に火気の近くや高温になる場所には絶対に置かないようにしましょう。
絶対にやってはいけないNG行動
まず、膨らんだ部分を押し戻す行為は絶対にやめてください。
強引に押すとバッテリー内部が破損し、発火・発煙・有毒ガスの発生などにつながる危険があります。また、スマホの分解や自力でのバッテリー交換も危険です。中には自分でバッテリーを交換できるキットもありますが、膨張バッテリーは非常にデリケートなので、素人が触るのはリスクが大きすぎます。
「とりあえず使い続けて、様子を見よう」という考えも危険です。膨張は時間とともに悪化する可能性があり、取り返しがつかなくなる前に手を打ちましょう。
安全に対処するには専門業者に依頼を
膨張バッテリーに対して最も安全で確実な対処法は、修理の専門業者に依頼することです。
Apple製品ならApple Storeや正規サービスプロバイダに持ち込むのが安心ですし、Androidスマホなら各メーカーのサポート窓口に連絡しましょう。近くに公式の修理店がない場合は、信頼できる街の修理店に相談するのも一つの方法です。
大切なのは、「すぐに」「安全に」対処することです。放置する時間が長ければ長いほどリスクが高まります。
データが心配なときはどうする?
「修理に出す前に、なんとかデータを取り出したい」と思うかもしれません。
ただし、膨張している状態でスマホの電源を再度入れるのは危険です。どうしてもデータが必要な場合は、修理業者に事情を伝えて相談してください。安全にバッテリーを取り外したうえで、データの取り出しやバックアップを行ってくれる場合もあります。
また、普段から定期的にクラウドやPCにバックアップを取っておくと、万が一のときにも慌てずに済みますよ。
修理に出すまでの保管方法も大切
修理に出すまでスマホを保管しておく場合、以下の点に注意してください。
- 高温・多湿の場所は避ける
- 直射日光を避け、涼しい場所で保管する
- 衝撃を与えないようにする
- 万が一に備えて、燃えにくい素材(耐火バッグや金属の缶など)に入れる
こうすることで、最悪の事態を防ぐリスク管理ができます。くれぐれもカバンの中や布団のそばなど、燃えやすい場所に置かないようにしましょう。
今後同じことを起こさないために
一度バッテリーが膨張すると、「また同じことが起きないかな?」と不安になりますよね。
予防策としては、純正の充電器・バッテリーを使うことが一番大切です。安価な非純正品の中には、過充電や電圧の異常でバッテリーに負担をかけるものもあります。また、充電しながらの長時間使用(動画視聴やゲームなど)もバッテリーに大きな負担をかけるので注意しましょう。
さらに、スマホが異常に熱くなることが増えた、充電の減りが急に早くなったなどの症状が出てきたら、早めに点検・診断を受けることをおすすめします。
まとめ:一刻も早く、でも落ち着いて行動を
スマホのバッテリーが膨張してしまったとき、最も大切なのは**「無理に触らず」「専門業者に相談する」こと**です。
電源を切って、安全な場所で保管し、できるだけ早く修理を依頼しましょう。そして、今後はバッテリーに負担をかけない使い方を意識して、同じトラブルを防いでくださいね。