法人向けの格安SIMを選ぶとき、どれくらいのデータ通信量が必要かって悩みますよね。業務に支障が出ない程度にコストを抑えたいけど、使いすぎて速度制限になるのも困る…そんなモヤモヤ、よくわかります。
特に、社員それぞれの使い方がバラバラな場合や、テレワーク・外回りが多い職種ならなおさら「何GBがちょうどいいのか?」は難しい問題です。
でも安心してください。法人向け格安SIMのデータ通信量は、利用目的と使用頻度を整理すれば、ぴったりの目安が見えてきます。
まずは「使い道」を明確にしよう
格安SIMの通信量は、主に「何に使うのか」で大きく変わってきます。
たとえば、メールの送受信や軽めのWeb閲覧、チャット中心の業務であれば、月3GB~5GB程度でも十分まかなえます。これは営業職や事務職で、外出先から社内システムへ軽くアクセスする程度の使い方をイメージしてください。
一方で、ZoomやTeamsなどでのビデオ会議を日常的に行う場合や、外出先で業務システムに頻繁にアクセスするような使い方だと、月10GB~20GBは必要になります。
さらに、タブレット端末で図面や大容量ファイルのダウンロードが多い建設業、現場仕事、広告系などは、**無制限プランや大容量(30GB以上)**が安心です。
社員の使用状況に応じて「タイプ別」に分けるのもアリ
法人契約のメリットは「一括導入」ですが、実際には全員が同じ通信量を必要としているわけではないですよね。
そんなときは、用途や業務内容に応じて通信量を使い分けられるプランを選ぶのがおすすめです。たとえば、IT系企業では技術スタッフは20GB以上、営業スタッフは5GB未満、バックオフィスは1GB程度といった形で柔軟に振り分けられます。
また、一部の格安SIMでは「シェアプラン」といって、複数回線でデータ通信量を共有できるタイプもあります。これなら、誰かが余った容量を他の社員が活用できるので無駄がありません。
「速度制限」の条件も要チェック
格安SIMを選ぶとき、月間の容量だけでなく、速度制限のタイミングや条件にも目を向けてください。
たとえば、月10GBのプランでも、速度制限がかかると業務に支障が出ますよね。中には、一定の容量超過後に200kbpsまで落ちてしまうプランもあります。この速度だと、ビデオ会議やクラウドツールはほとんど使えなくなります。
そのため、業務で使うアプリが通信速度をどのくらい必要とするのか、事前に洗い出しておくと安心です。
おすすめの通信量の目安まとめ
以下に、業務別のおすすめ通信量の目安をまとめておきますね。
業務内容 | 推奨通信量の目安 |
メール・チャット・軽いブラウジング | 月3~5GB |
外出先からのクラウドアクセス | 月5~10GB |
ビデオ会議・ファイル共有 | 月10~20GB |
大容量データのやり取り | 月30GB以上 or 無制限 |
このように、あなたの会社の業務スタイルや通信頻度によって、適切な通信量はかなり変わります。まずは、現場の実態をヒアリングしてみるのがおすすめです。
格安SIM選びは「法人専用プラン」もチェック
法人向け格安SIMは、個人向けと違って請求書払いが可能だったり、複数回線管理がしやすい専用ツールが使えたりと、ビジネス用途に特化したメリットが豊富です。
たとえば【IIJmio】や【OCNモバイルONE】などは、法人向けに安定した回線+法人専用管理機能を提供しているので、チェックしてみるといいかもしれません(「法人向け格安SIM 比較」などで検索すると最新情報が見つかります)。
最適な通信量を選んで、コストも効率も両立しよう
「安さ」だけで選ぶと、思わぬ通信制限で業務が止まってしまうこともあります。でも、使い方に合った通信量をきちんと選べば、無駄なくコスト削減しながら快適な業務環境を実現できますよ。
あなたの会社の働き方に合ったSIMプランを、じっくり選んでみてくださいね。