置き型WiFiを家族みんなで使いたいと考えたとき、「複数台同時に接続しても本当に快適に使えるの?」という不安を抱えるのは自然なことです。特に、動画視聴やオンライン会議、ゲームなど、通信量の大きい使い方が重なると、回線の遅延や速度低下が気になりますよね。
結論から言うと、置き型WiFiは条件がそろえば家族で複数台接続しても快適に使えます。ただし、「どんな製品を選ぶか」「どう使うか」によって快適さは大きく変わってきます。
ここでは、置き型WiFiを家族で使うときのポイントや注意点をわかりやすく解説します。
そもそも置き型WiFiってどんなもの?
置き型WiFiは、自宅のコンセントに挿して使う据え置き型のWiFiルーターです。主に「ホームルーター」とも呼ばれ、固定回線のような工事が不要で、電源を入れればすぐにネットが使えるのが魅力です。
通信には、光回線のような有線ではなく、4Gや5Gなどのモバイル回線を利用します。なので、引っ越しが多い家庭や工事が難しい環境にとってはとても便利な選択肢になります。
家族で複数台接続する際に気をつけたいこと
家族全員がスマホやタブレット、パソコンを使うとなると、同時接続台数は5台〜10台になることも珍しくありません。ここで大事なのが、同時接続に強いルーターを選ぶことです。
置き型WiFiは商品によって「最大接続台数」が違います。例えば、ソフトバンクエアー(Airターミナル)は最大64台、ドコモ home 5Gは最大65台など、性能には差があります。ただし、理論値なので、現実的には10台程度が目安と思っておいた方が安心です。
また、ルーターのスペックや電波の強さも大きな影響要因です。家の構造やルーターの設置場所によっても通信の安定性は変わります。
通信速度は足りる?遅くならない?
置き型WiFiは光回線と比べて通信速度が劣ると思われがちですが、5G対応機種であれば下り最大4Gbps以上の速度が出るモデルもあります。ただし、実際の通信速度は「利用エリア」「時間帯」「回線の混雑状況」によって大きく変動します。
特に注意したいのは、夜間や週末の通信混雑です。家族全員が動画を見たりゲームをしていると、モバイル回線では速度が落ちやすくなります。これは避けられない面もありますが、通信制限がゆるいプロバイダを選ぶことである程度は回避できます。
速度制限は大丈夫?
多くの置き型WiFiは「完全無制限」ではありません。例えば、3日間で10GBや15GB以上使うと速度制限がかかるサービスもあります。家族で使う場合、このデータ容量制限にすぐ引っかかってしまう可能性があるんです。
ですので、なるべく「月間容量が大きい」「直近の通信制限がない」「制限後も最低限使える速度が確保されている」プランを選ぶことが大切です。
家族で快適に使うためのおすすめポイント
家族全員がストレスなく置き型WiFiを使うためには、以下のポイントを押さえておくと安心です。
- 5G対応の最新ホームルーターを選ぶ
- 同時接続台数の多いモデルを選ぶ
- 通信制限が緩いまたは無制限のプランを選ぶ
- 設置場所は家の中心かつ高い位置に置く
- 必要に応じて中継機(メッシュWiFi)を併用する
また、もしリモートワークやオンライン学習などでどうしても安定性を求めるなら、光回線との併用や切り替えも検討するのがベストです。
こんな家庭には置き型WiFiがおすすめ
- 引っ越しや転勤が多く、回線工事に不便を感じている
- 光回線のエリア外に住んでいる
- 家族の使い方が軽めで、YouTube視聴やLINE通話が中心
- なるべくコストを抑えたいけど、複数人でネットを使いたい
逆に、オンラインゲームのヘビーユーザーや4K動画を頻繁に視聴するような家庭は、置き型WiFiだけだと物足りないこともあります。その場合は、光回線やハイブリッドタイプ(モバイル回線+固定回線)を検討してみてください。
まとめ
置き型WiFiは、うまく選べば家族で複数台接続しても快適に使えるサービスです。ただし、機種やプラン、設置環境によって性能に差が出るので、「自分の家庭の使い方」に合ったものを選ぶことが何より大事です。
迷ったときは、通信制限の有無・最大接続台数・通信速度をチェックして、家族構成と使い方に合ったベストな1台を見つけてくださいね。